『ヒキコモリ漂流記』/山田ルイ53世 読書感想文
ホテルの読書ラウンジに置いてあった本。
相方のひぐちくんはうさぎ好きな人として認識していたけど、山田ルイ53世さんのことはあまり知らなかったな〜と思って読んでみた🐰
所謂「頭の良いませた子供」だった彼がそのプライドの高さや性格から些細なきっかけ(うんこを漏らした💩)により引きこもり、しばらく社会からドロップアウトすることになる。
人生の節目ともなる今(この感想文を書いた時はちょうど就活中だった)、私にとって心に響く言葉が多かった。
彼のプライドや本音、意地、妬みなど人に見せたくないような恥ずかしい部分も曝け出した内容で、良い意味でも悪い意味でも人間らしい部分が盛りだくさんで心の中でひっそり共感してしまった。
特に、基本的に生き急いでいる私は常に焦っているので、夜、「とりあえず誰も今は頑張っていない、自分と同じように…」と思ってしまうという一節は非常に共感できた。
私も同じ理由で夜が好きだし、コロナ禍が憎い憎いと言いつつも社会が一旦ストップしているようなこの状態を少し心地良くも感じている。
言うまでもなくコロナを恨んでいるし、コロナにキャンパスライフを奪われて本当に悔しいけど、少しホッとしている部分もあった…。
大きな声では言えないが、みんなが思うように頑張れないこの状況に安心している自分がいる。
共感者を見つけて嬉しかった。