『僕は勉強ができない』/山田詠美 読書感想文
友達ががオススメしてくれた本。
主人公の秀美がかっこいい。こんな高校生、現実にいるんだろうか。。17歳…?
思春期の自分や周りのことや大人のことさえも俯瞰で見ているような大人びたところがあるのに、ああやっぱり高校生だ、と思わせるような思春期っぽさや可愛さもあるとっても魅力的な主人公だった。
半分ほど読み進めたところで、おや…?なんか記憶にある描写だな、どっかで見たことのある文章だな、という部分が増えていって、秀美が山野さんに告白される場面で確信した。
私、この本よんだことある…。
なんでここまで気づかなかったんだろう?!不思議!!!
後半の祖父が病院のベッドで寝ているシーンや母親が奥村先生と飲みにいくシーン、めちゃくちゃ覚えている。
なんで前半で気がつかなかったのか謎。
しかし「この本読んだことある!」と確信した山野さんの告白シーンはやっぱりとても印象的で、紫陽花の花との対比表現もはっきり覚えていた。
何より私は”綺麗な人”の細かい描写が大好きなので、それで印象づいていたのかもしれない。
以前読んだ時もこのシーンは何度か読み返した記憶がある。
山野さんの無敵美少女感大好きだ。表では清純派美少女を演じて陰で努力してる腹黒くてあざとい女の子、素敵。
“表では完璧”を貫いているのが良い。見習いたい。
いつどこでこの本を読んだのかは全く覚えていないけど、大人になった今もう一度この本に出会えて良かったな。
薦めてくれたMちゃん、ありがとう!!